石田衣良「アキハバラ@DEEP」を読む。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: 単行本
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東京ハートブレイカーズ「黒くやれ DO THE BLACK」@中野・ザ・ポケットを観劇
惑星ピスタチオは私の青春でしたー。懐かしき高校生の日々。
だもんで、チラシにどでかく保村大和さんの顔があった時に思わずチケットを取ってしまったんですね。西田シャトナー演出だし。解散したのが2000年だから、もう5年になるのか。長いなあ。なんて感慨にふけりながら行きました。舞台装置が非常に個性的。中央に一辺が2mくらいの真っ黒な立方体、その4方にハシゴが4本。内容はなかなかハードな3つのストーリーのオムニバス形式。1部目はシャトナー作の原住民(?)ぽい人たちのお話なんだが、これがかっこいい! ちょっとうざく思えるぐらい熱くしつこい芝居の部分もあったんですけど、なんといってもシメがかっこよくて、シャトナー脚本のかっこよさを久々に見ました。シャトナーの脚本って、他の人たちがあまり表現しようとしないSFやファンタジー部分のかっこよさを表現してくれて、それがハマった時におおっと思わせてくれるんですよね。昔『ナイフ』のカッコよさにぞくぞくっとしたのを思い出しました。「ナイフ!」ってやつ……かっこいいよなー。2部目は夢と現実・正気と狂気のはざまっぽいお芝居。最初はまだ理解できたんですが、最後らへんで理解できなくなってしまった。笑いすぎ。3部目はうってかわってあまりにもわかりやすいストレートな感動もの。これは普通に楽しくまったく飽きずに見れました。2時間半も経ったとは思えませんでしたね。役者はたったの3人なのに。カーテンコールで飛び跳ねる役者たちが印象的。シャトナーの生歌&前説&生パジャマなんて珍しいものも見れたし、満足です。これまで全然情報収集をしてなかったものでよくわからないんですが、またシャトナーと腹筋と保村さんと佐々木さんとかで組んで舞台やってくれたりしないのかなー……ミラノさんは、無理だけど、なんて友達と飲みながら語っていたらしんみりしてしまいました。
大槻ケンヂ「綿いっぱいの愛を!」刊行記念サイン会@新宿ジュンク堂書店に行く。
- 作者: 大槻ケンヂ
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2005/03/31
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私「こんにちは。がんばってください(いきなりかよ…)」
オーケン「あ、どうもー」
オーケン「あの…」(何か言いかけたらしいけどタイミング悪く私が遮ってしまう)
私「いつもライブ行ってます」
オーケン「あ、ほんと、ありがとう。のほ学(※のほほん学校)とか来ます?」
私「あ、じゃあ、今度行きます」
オーケン「そうですか、今度5月の4、5日とやるんで、来てくださいー」
私「はい、行きます」
そしてオーケンと握手してさようなら。あー緊張した……のはずがここで事件。サイン会は、整理券に記入した名前を参照して「○○さんへ」とサインの隣に書いてくれるシステムになっていたんです。そして私の下の名前はわりと間違えられやすい名前なのですが、見事にオーケンにも間違えて書かれてしまったんですね……初対面の人には間違えられなかったことのほうが少ないのでオーケンのせいというよりは私の名前のせいなんですが、それでも、なんとなくせっかくだからなーと思って書店のスタッフさんにダメモトでお願いしてみたところ、最後まで待っていてくれるならいいですよ、と快く書き直しOK。1時間くらいオーケンを眺めて先輩とあーだこーだ(カッコイイとか愛想いいねとかカッコイイとか)話しておりましたら、スタッフさんがもうすぐ最後ですよと呼びにきてくれました。ジュンク堂のスタッフさんやさしいです、マジで。で、書き直してもらうためにまたオーケンのところへ。オーケンちょっとお疲れモード入っておられます。すいませんすいません。
私「すいませんー。あの、ここ、○じゃなくって、■なんですー」
オーケン「え、どこー?」
私「ここですー」
オーケン「あーほんと、ごめんねー」(直してくれる)
で、もう一言二言話して、握手してさようなら。うわ、一日に二回も握手してもらってこれ大変ですよ。ヽ(´ー`)ノ もう手洗わないぞ、うそ、洗うけど。立ち上がって去っていくオーケンは、もうすぐ四十路だってのに、最後までかっこよかった。どうもどうもと周囲に会釈しながら立ち去るオーケンに周囲から聞こえた囁き「紳士だねえ…」に笑う。気持ちはわかるがその突っ込み面白いよ。
ククルカン「シナモン」@大塚萬スタジオを観劇。
のっけから大期待の作品です。というのは、これはスパイスシリーズという三部作シリーズの最終部でして、この前に相当な期間を置いて上演された「ナツメグ」「パプリカ」が非常に面白かったんです。現代の御伽噺で少女漫画でファンタジーで、テンポが良くて切なくてちょっぴりだけ暗くてポップで、楽しいシリーズなんです。もうね、いつ上演されるのかってたいへん楽しみにしていたので、劇場へ向かう足取りもはずみます。で、実際、期待に違わず面白かった。変わらないテイストとスピーディな展開、綺麗な照明とポップな舞台装置と、耳に馴染みのある明るいから切ない音楽『Can't Take My Eyes Off You(※邦題は、君の瞳に恋してる)』がこんなに似合う舞台はほかにない! 彼らの恋物語は結局、少女漫画のように美しく報われることはなく、終わって、人生は続いていくのです。ああ、これで完結かと思うとさみしい。普段のククルカンとは違うテイストらしいのですが、是非またこのようなテイストのお芝居をやってほしいものです。必ず行きますから。
うわー
自分のための覚書。
・あずみ@明治座 →チケットがぜんぜん売れてないらしく、招待が回ってきたので見に行った。ストーリー的には強引。あずみの漫画は読んだことないけど、別に読まなくてもいいかとすら思わせられてしまった。しかも黒木メイサさんあまりうまくない。生田斗真くんかわいいけど、歌いながらの殺陣は不要ではないだろうか。涼風真世さんの役おいしい。というかぼうっと見ていたせいで二役やっていたことに最後まで気づかなかった。さすがだね。山崎銀之丞は面白い。
・恩田陸「劫尽童女」→そこそこ面白かった。恩田さんの小説は基本的にストーリーが派手なところがツボ。だけど夜のピクニックなどの青春小説も好き。
・殊能将之「ハサミ男」→友人のススメで読んだが、確かにこれはどうやって映像化するんだろうと思ってしまう。読者をひっかけるミステリーとしてはピカイチ。
・乃南アサ「夜離れ」→まあまあ。
・重松清「カカシの夏休み」→重松節炸裂だが、嫌いではない。
・宮本輝「避暑地の猫」→暗い! 暗すぎ!!
・「いじめの時間」新潮社 →江國香織さんが読みたかったので購入。他もそこそこ面白かった。
・加納朋子「掌の中の小鳥」→描写のやわらかさと日常の風景とちょっとした推理が売りなのはよくわかる。結構好き。もう少し日常から飛び出してくれたらもっといい。
・秋田禎信「閉鎖のシステム」→この人の、くどいけれどしばしば「うまいなーかっこいいなー」と思わせられる描写力には平伏。
・雨宮涼「シュプルのおはなし」1、2巻 →やや日常の書き込みがしつこいが、ぜひ続きを読みたい。ムルカというキャラクター、かっこよくておいしくてズルいぞっ。
・ハセガワケイスケ「しにがみのバラッド。」→イマイチ。多分もう読まない。
・坂入慎一「シャープエッジ」→嫌いじゃないけど満足もしきれない。
・榎木洋子「緑のアルダ 水あふるる都」→緑のアルダを読めば読むほど、龍と魔法使いが思考に蘇り、タギとかレンとかシェイラとか思い出して懐かしい気分になりますね。
・小畑健、大場つぐみ「DEATH NOTE」6巻 →面白いは面白いんだけど、初期のころの面白さからちょっとずつズレてきているような。
・麻生みこと「GO!ヒロミGO!」6巻 →居場所をなくすヒロミにはちょっとだけ共感。
GOING UNDER GROUNDの公式ページ
ナカザの部屋、更新。
うわっっっ。私のアンケート、載ってる……(動揺)