ククルカン「シナモン」@大塚萬スタジオを観劇。

のっけから大期待の作品です。というのは、これはスパイスシリーズという三部作シリーズの最終部でして、この前に相当な期間を置いて上演された「ナツメグ」「パプリカ」が非常に面白かったんです。現代の御伽噺で少女漫画でファンタジーで、テンポが良くて切なくてちょっぴりだけ暗くてポップで、楽しいシリーズなんです。もうね、いつ上演されるのかってたいへん楽しみにしていたので、劇場へ向かう足取りもはずみます。で、実際、期待に違わず面白かった。変わらないテイストとスピーディな展開、綺麗な照明とポップな舞台装置と、耳に馴染みのある明るいから切ない音楽『Can't Take My Eyes Off You(※邦題は、君の瞳に恋してる)』がこんなに似合う舞台はほかにない! 彼らの恋物語は結局、少女漫画のように美しく報われることはなく、終わって、人生は続いていくのです。ああ、これで完結かと思うとさみしい。普段のククルカンとは違うテイストらしいのですが、是非またこのようなテイストのお芝居をやってほしいものです。必ず行きますから。